ゆうま「ペニ日記」

韻を踏むペニスによるLove & Penisと性教育。

まじかよ、チンコだな!

「この前ケータイ落としちゃってさあ」

 


「まじかよ、チンコだな!」

 

 

友人がケータイを失くした。

 


友人から、ケータイ失くしたと報告を受けたとき、

 

 

 

 

とっさに私の口から出た言葉は、

「チンコ」だった。

 

 

 

 


さらに、会話は次のように続いていく。

 

 


友人「この前ケータイ落としちゃってさあ」

 

 

私「まじかよ、チンコだな!」

 

 

友人「だろ?まじでチンコだよ」

 

 

 

 


2人の間には共感が生まれ、


コミュニケーションがうまくとれているように見えるのだが、

 

 

 


よーく考えてみると

 

不思議な会話である。

 

 

 

 


果たして、
ケータイを落としたことは、チンコなのだろうか?

 

 

 


ケータイを落としたこと=チンコ

 

 

 

 

???

 

 

 

 


普通に考えてみれば


ケータイを落としたことは、チンコではないし、

チンコとは、ケータイを落とすことでもない。

 

 

 


では、なぜこんな会話が成り立つのだろうか?

 

 

 

 

当然のことながら、

ケータイはチンコではないし、

チンコもまた、ケータイではない。

 

 


生まれて数年の小さな子どもに

 

「ねえ、ケータイってなあに?」と聞かれたとき

 

「ケータイとは、チンコのことだよ」

 

などと答える大人がいるとしたら恐ろしい。

 

 

 

さらには、子どもに

「ケータイほしいなあ」 といわれたときに

 

「ケータイあげるよ」と言って

チンコを差し出すような大人がいるとしたら、

そんな大人はお医者さんに行ったほうがいい。

 

 


そんな大人には言ってやりたい...

 

 

 

 

「ふざけんな、お前こそチンコだ!」と。

 

 

 

だが

 

 


だが、

 

 

 


ここでまた、疑問が生じる。

 

 


「お前こそチンコだ」と言ってみたものの、

 

その大人は、チンコなのか?

 


たしかに、チンコはその大人の一部であろう。

 

 

だが、「その大人=チンコ」かというと
そうではないし、

 

 

 

 

その大人のありとあらゆる部分(頭、腕、手、足など)を含めた、身体の総体を、チンコとは呼ばない。

 

 

 

 

そうだとすると、いかにして、

 

「お前こそチンコだ」という発言は意味を成すのだろうか?

 

 

 


思い出してみよう。

 

 


"ケータイを落としたこと"


そして、ケータイをチンコだという"その大人"

 

 

 


この両者に共通するのは、
何かネガティブな感情を引き起こすこと、

ネガティブな感情を引き起こすものであるということである。

 

 


結局のところ、先の文脈における


「○○○はチンコだ!」という文において

 


その「チンコ」が意味しているのは、


実際の生物学的なチンコ、penisのことではなく、

 

 


何かネガティブな感情を引き起こすもの、なのである。

 

 

 

 


話はこれでまとまった。

 

 

 

 

 


''チンコ" は、ネガティブな感情を引き起こすもの、
という意味合いを含んだ言葉なのだ。

 

 

 

 

 

 

 


と思いきや、

 

 

 


ここで新たな疑問が生じる。

 

 

 


どうして、「チンコ」が「ネガティブな感情を引き起こすもの」なのだろうか?

 

 


むしろ、チンコには、ポジティブな側面、チンポジティブな側面もたくさんあるはずだ。

 


チンコは、快楽を生むし、


チンコは、生命の種である、精子を発射する

 

 

 


やはり
チンコは素晴らしい

 

 


チンコ  is  beautiful

 

 


チンコは

 

 

 

例えるならば

 

 

道端に咲いた一輪の花

 

 

 

 

 


チンコはジャスミン

 

 

 

 

 

 

 

 

チンコはジャスミンティ

 

 

 

 

 

 


チンコは、エーデルワイス

 

 

 

 

 

 


なんて考えてはみたものの...

 

 

 


いまブログを書きながら乗ってる満員電車で

 

 

 

 


サラリーマンのオッサンたち全員が

 

 

 

 


よーくみると

 

 

 

 


スーツのズボンのチャックからチンコ出てたら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


やっぱりやだなあ

 

 

 

 

 

 

 

 

 


チンコはジャスミンティーではないかもしれない

トイレの神様

「トイレには神様がいるんやで」 
 

 

 

 


そんな歌が数年前に流行ったが、

 

 

 

 


池袋駅JR構内の、公衆トイレ(男性用)に入るたびに

 

 


神様の無力さにがっかりする。

 

 

 

 


汚い。

 

 

 

 


誰のものともわからない(わかりたくもない)液体に固体、粉末や、

 

 

 


おしゃれなデザートのソースみたいなのが

 

 

 

 


飛び散っている。

 

 

 

 


お皿にではない

 


お皿を飛び越えたところに

 

 

 

 


激しく
恐ろしく
飛び散っているのだ。

 

 


「耳を疑う」という慣用句があるが、


こうした現状をふまえると、

 

もはや、「穴を疑う」。

 

 

 

君たちの尿道に肛門は、
君たちが排泄に使うための「穴」は、

オカリナのような穴の空き方をしているに

違いない。

 

 


トイレが古いこと自体は仕方がない。

 

 


トイレの「使い方」が汚い人が多すぎる。

 


そんなとき、


トイレには神様がいるかもしれないが、


神様は、何もしてくれないなぁ、と思う。

 

 


神様がそこにいるのならば、できれば目に見える形で現れていてほしい。

 


 そうすれば、


「やばい、神様に見られてるぞ!」


と思い、神様の視線を気にしながら、
注意深く用を足すであろう。

 


だが、神様はなかなか目に見える形で現れてくれないので、


われわれ人間どもは、工夫をしなければならない。

 

 


例えばトイレに仏像を置いたらどうだろう?

 

 


男性トイレ、各小便器のいちばんうえに、


それぞれ小さな仏像が並んでいるのである。


仏様の前で、汚い使い方はできまい。

 

 


さらには、その小便器の正面に、


大仏を置けば良い。


ここまでしたら、見られっぱなし。

 

 


トイレの使い方は、大幅に改善されるであろう。


ところで...


申し遅れたが、

 


いまさらながら自己紹介をさせてくれ。

 

 


私は、

 


ゆうまというラッパーである。


私は、あらゆるラッパーのなかで、

トイレの使い方のうまさに自信があるタイプだ。

 


これは、私の母親の教育の賜物である。

 

 


幼稚園の頃から、トイレの使い方だけには厳しかった。

 


どれほど厳しかったかというと、

 


家のトイレで用を足す際、


0.01mlでも的を外し、


消しゴムのカス1粒ほどの液体を垂らすと、

 


母親の怒鳴り声がこだまし、

 


泣かされたものだ。

 


しかも、トイレに行く際に、


「大か小か」を尋ねられる。

 

 

 

 

ラーメン二郎か!とツッコミたくなる。

 

 

 


大と答えると母親は大騒ぎだ。

 

 


小学生にとって、小学校で大をするのは最高に気を遣うことだったが、

 

 


なぜ家でまで大をする際に気を遣わねばならぬのだ。

 

 

 

 

だが、今更になって、思う。

 

 

 


トイレの神様とは、

私の母親のことだったのかもしれない。

 

 

 

 


今でもトイレに行くたびに、

僕がトイレを美しく使えるのは、

母親というトイレの神様のおかげなのだ。

 

 

 

 

 


一日一便。

マナーを守って、本日も素敵なトイレタイムを!

 

 

 

 

※こちらの記事は、2016年2月28日に別の場所で公開した内容を、修正・追記のうえ再掲したものです。

これさえあれば何もいらない

 

 

 

コロナウイルス感染拡大への対策で
みんなが大騒ぎしているなか、

 

 

 

 

 


ほんとうに申し訳ないのだが、

 

 

 

 

 

 

 


今日は、

 

 

 

 

 

 

オナニーについてブログを書きたいと思う。

 

 

 

 


唐突に
オナニーについて語りたいと思ったわけではない。

 

 

 

 


誰かが流したデマのせいで

 

 

 

 


ティッシュペーパーやトイレットペーパーがあちこちで売り切れを起こしてしまい

 

 

 

 


ティッシュがないために現在オナ禁

 

 


すなわち
オナキン・スカイウォーカー状態なので

 


私の頭の中はいまのところ


ティッシュのことしか考えられないのである。

 

 


いまの私にとって必要なものは

 


ティッシュだけだ

 

 

 

 


それさえあればなにもいらない。

 


ティッシュがあれば

 


金も、地位も、名誉も


リスペクトも、プロップスも、


ブルーアイズもいらないのである。

 


だが、


現在はそんな状態であろうが、


ティッシュをGETして
オナ禁を解除し、性欲を満たした途端、

 

 


掌を返したかのように

 

 


「オナニーなんてくだらない、
それより新しいスニーカーがほしい」

 

 


とかわけわからんことを言い出すのだから

 

 

 


男というのは愚かな生き物である。

 

 

 

 

 

 

 

さて、

 

 

 


オナニーとティッシュといえば、私の高校生時代を思い出す。 

 


当時、実家で、自分の部屋があり

 

 

 

 
学校と部活が終わって家に帰り
シャワーをあびてメシを食い

右手に鉛筆を握っては、ノートに向かい、
シャカシャカとベンキョウを始める。

 

 

 

 

 

 

 
だが集中力はそれほど持たず

 

 

 

 

 
さあ今こそ始めるときだといい、
右手に握っていた鉛筆を放り投げ、

 

 

 


左手にマイ鉛筆を握ってはシャカシャカと
ベーションを始める。

 

 

 

 

 


性欲を処理したあと毎度後悔する。

 

 


ティッシュが机の上にはなく

 


ベッドの方にあるため

 


出したわが子たちが床にこぼれないように
変な体制でティッシュに手を伸ばすのである。

 


この瞬間こそまさに


ティッシュさえあれば何もいらない

 


ティッシュさえあれば

 


金も、地位も、名誉も、
成績も、大学への進学の権利も、
ブラックマジシャンもいらないのである。

 

 

 


だが、ティッシュをGETし拭き取った瞬間

 

 

 


絶望感が自分をおそう

 


もうすぐ期末試験だ

 


勉強しなきゃ

 


期末試験をひかえた貴重な時間に

 


僕はなんてくだらないことをしているのだろ

 

 


勉強しなきゃ大学に行けない

 


大学に行けなかったらどうしよう

 

 

 

 


死ぬまで実家の部屋でオナニーをして過ごすのだろうか

 

 

 


ううう

 

 

 


勉強しなきゃ


勉強しなきゃ

 

 


机に向かって鉛筆を握ろうとした瞬間

 

 


右手にティッシュ


右手に、数億のオタマジャクシを拭き取ったティッシュがあることに気づく。

 


このティッシュをどうしようか。

 


自分の部屋のゴミ箱に捨てるわけにはいかない

 


欲望を処理した後のティッシュ
誰がどう見ても一目瞭然だ

 

 


親に見られるわけにはいかない

 

 

 

 


鼻をかんだ後のティッシュ
口を拭いた後のティッシュ
精液を拭いた後のティッシュを並べたとき

 

 

 

 


マンジョウ一致で、どれが精液を拭いた後のティッシュかがわかる

 

 

 

 


しかもニオイがただようし

 

 


親が部屋に入ってきたら

 

 

 


「あっ息子はセンズリこいたな」と一瞬でバレてしまうのだ。

 


それでは、このティッシュをどうしようか?

 


「トイレに流す」は一つの正解であろうが

 


期末試験が近い。

トイレに行く時間などあるだろうか?

 


いや、時間が問題ではない


トイレに行った瞬間

このティッシュと一緒に
やる気まで流れていってしまったら困る...

 


というか単にトイレまで行くのがめんどくさい

 

 


こうして私は、ことを済ませたあとのティッシュ
机の引き出しに隠すのである。

 

 

 


それから2週間

 

 


そんなことが何回も続いた

 

 

 

 

 

 

 


机の引き出しのなかのティッシュは日に日に増えていった

 

 


勉強の合間にシコった後のティッシュのみならず

 


寝る前にシコった後のティッシュ

机の引き出しに溜め続けた

(シコった後にはトイレにティッシュを捨てに行くのが面倒だし、

そのまま寝てしまうのが一番気持ちいいからだ)

 

 


引き出しにたまった数々のティッシュ

 


ティッシュがたまったら数日に一度トイレにまとめて流せばいいと思うだろう?

 


たしかにその通りだ


だが


一度たまったティッシュをまとめてトイレに流そうとしたとき、

 

 


なんと、トイレがつまってしまったのだ

 


無理もない

 


トイレットペーパーならまだしも
ティッシュペーパー


しかも実家のティッシュペーパーは
なかなか良質な分厚いやつで

 


オナニーをするたびにそれを何枚も何枚も消費するのだ

 


贅沢なオナニーだと言わざるを得ない

 


そんなものをまとめてトイレに流したら
トイレが詰まるに決まってる

 


トイレが詰まってしまって以来

 


机にたまったティッシュを捨てるのもまた、
面倒になっていった

 


机にはどんどんティッシュがたまっていく
そんなことももはや日常になっていった高校時代

 

 

 

 


ある日のこと。

 

 


いつも通り、

 


学校と部活が終わって家に帰り
シャワーをあびてメシを食い
右手に鉛筆を握っては、ノートに向かい、
シャカシャカとベンキョウを始める。

 


だが集中力はそれほど持たず

 


さあ今こそ始めるときだといい、
右手に握っていた鉛筆を放り投げ、

 


左手にマイ鉛筆を握ってはシャカシャカと
ベーションを始める。

 

 


ことを済ませた後、
そのティッシュをいつも通り、

 

 

 


机の引き出しに入れようとする

 

 

 


その日、机の引き出しを開いた瞬間

 

 

 

 

 

 

 

 


無数のオナティッシュたちが消えてなくなっていた

 

 

 

 


嗚呼

 

 

 


無数のオナティッシュたちよ

 

 

 


戻ってきておくれ

 

 

 

 


あの無数のオナティッシュさえ戻ってきてくれさえ
すれば、

 


地位も名誉も、大学進学の権利も

 

 

 

 

 


何もいらない

 

 

 

 

"ペニグッズ" にかける思い

 

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「一体こんなの誰が買うんだよ?」

 

1年半前。
マンを辞してペニグッズ(写真)が完成し、
とうとう発売日を迎えたあの日。

大好きな先輩にそう言われ、傷ついた。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

そもそもペニグッズを作ったのには、理由がある。

 

僕の地元、川崎には金山神社という
性の神様を祀る神社がある。

 

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今から2年前のこと。2018年4月。


年に一度の金山神社のお祭り

通称「かなまら祭り」でゲットしたのが
こちらのPENIS Tシャツだ。


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当時、下ネタRAPをしていた僕には、
アンチやヘイターがめっちゃいて、
現場でもネットでも沢山批判されていた。

 

 

 

批判を気にしないフリをしていたが、

内心では悔しい気持ちでいっぱいだった。

 

アンチのお前らもオナニーするくせに、

何真面目ぶってんだよ、下ネタは正義だ、と。

 


一方、地元の金山神社のお祭りに行ったとき、

 


来場者のみんなが性をオープンに楽しんでいて
下ネタRAPの僕にも、沢山の味方がいるような気がした。

 

 


PENIS Tシャツを作った業者さんや、
それを買う沢山の人たちは

会ったことも話したこともなくても、

PENISが好きな仲間であり、同士だ。

 


そんな気持ちを背負うように、僕は、
このTシャツを衣装にし、ライブやバトルに出た。

 

 

そうすると、

ライブやバトルの会場でいろんな方々から、

 

「そのTシャツ、ゆうまくんのグッズですか?

欲しいです!どうしたら買えますか?」


と何度も聞かれた。

 

 

そのたびに僕は、

 

「ごめんなさい、これは僕のグッズではなくて...
しかも年に一度のお祭りでしか買えなくて...」

 

と答えた。

 

"PENIS Tシャツが欲しい"

そう言ってくれる人たちは僕の同士だ。

そう思うと嬉しくなった。

 

 

そんな彼らの気持ちに応えたかったので、 


僕は、PENIS Tシャツの業者さんに、

直接問い合わせてみることにした。

 

 

 

自分が下ネタRAPをしていること
PENIS Tシャツを衣装にしていること
そのTシャツを欲しいというひとが沢山いることを

説明し...

 

 

 

そして、

 

 

もしよろしければ、


"PENIS Tシャツをゆうまのグッズとしてコラボしてくれませんか?"

 

 

 


ドキドキしながらそんなメールを書いて、

返事が来るのを楽しみに待っていた。

 

 

 

 

 

 


だが

 

 

 

 

 

残念ながら、

 

 

 

 

業者からの返事はなかった。

 

 

 

それはそうだ。

 

 

 

金山神社の一年に一度の盛大なお祭りに、
何年も何年も出店してきた業者さんだ。

 

 

 


僕のような

いきなりメールで問い合わせてくるような

わけわからんやつに、


そんなに簡単に返事をするはずはないし、
誇り高きPENISブランドを安売りするはずはない。

 


悔しいなぁ、残念だなぁ、僕はPENISとしては

まだまだなんだなぁ、と嘆きつつも...

 

 

 

 

 

 


思いついた!

 

 

 

 

 

 

 


それなら、自分で作っちゃえばいいんだ。

 

 

 


仲間たちに話すと、彼らは考えに共感してくれて、
早速ペニグッズをデザインしてくれた。

 

 

 

 


そして、2018年9月。

 

 

 


ついにペニグッズが完成した。

 

 

 

Tシャツだけでなく、
キャップにもペニをつけたかったので、缶バッジも作った。
それから、調子に乗ってタオルも作った。

 

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こうして、2018年9月。

 


UPJというイベントでの上野公園での野外ライブ。
その日を、ペニグッズの発売日にした。

いよいよ発売だ!!!

 

 

 

その日の朝。出番前。


わくわくしながら、
物販コーナーに、ペニグッズを並べていると、

 


先輩が僕の顔を
のぞき込んできて、不審そうにこう言った。

 

 

 

 


「ゆうま...。いったいこんなの、誰が買うんだよ?」

 

 

 

 


その一言には傷ついた。

 

 


地元の金山神社のお祭りでの感動からはじまり、
憧れたオリジナルのペニT。

 

 

 

仲間たちに協力してもらい、ついに完成したのに、
最初のひとからの反応。

しかも、大好きな先輩の反応がこれだったからだ。

 

 


だが、自分に言い聞かせた。


別に売れなくたって構わない。


余ったら、衣装にすればいいさ。

 

 

 

 

その日のライブ後のこと。

 

 

 

 


驚くことに、
ペニグッズが完売した。

 

 

 

 

それどころか、タオルに関しては数が足りない状態。

 

 

 

"欲しかったのに"...という方々には

「売り切れになってごめんなさい」

と謝る状況だった。

 

 

 

 

 

でも、

 

嬉しかった。

 

 

PENISに共感してくれる人たちは、

ペニフレたちは、

こんなに沢山いるんだ。

 

 

 


あれからもうすぐ1年半。

 

 

 

 

今では、数えきれないほど沢山のペニフレたちが
ペニグッズを買ってくれている。

 

 

 

日本全国に、ペニTを着てくれているペニフレたちが少なくとも200人いる(おかげさまで、ペニTは累計200枚以上の売れ行きだ)

 

 

北海道から沖縄まで、

さらには外国の方からも問い合わせがあり、

 

ライブ会場で買ってくれた中高生にはじまり、

 

彼氏&彼女でペアルックで着てくれているカップル、

 

友達の誕生日プレゼントにしてくれたひと、

 

さらには、

 

お母さんと娘さんでペアルックで着てくれているひとまでいる。

 

 


ペニグッズでいただいた売り上げは全て
レコーディング、MV撮影などの制作費や、
新たなペニグッズの開発に使わせてもらっている。

 

 

 

おかげさまで、ペニグッズにも沢山のバリエーションを増やすことができた。

 

 


もちろん、
今でも厳しい意見はたくさんもらう。

 

 

「こんなTシャツ着て街を歩けない」

 

「よくこれ着てて恥ずかしくないですね」

 

「ペニグッズ買おうとしたら親に怒られました」

 

「一緒に写真撮ってください!グッズは買いませんけど!笑」

 

 

口に出してわざわざそんなことを僕に言ってきたり、わざわざDMで報告してくる人たちがいる。

 

 

黙ってりゃぁいいのにね!笑

 

 

しかも、彼らはアンチではなくて、

ほぼ全員、僕のことを多少なりとも好きでいてくれる人たちなのだ。

 

 

僕はその言葉の一つひとつに傷つきながらも、

それなら彼らが普段着られるようなものを作ろうかと思い、
こんなデザインを作ったりもした。

 

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気持ちはわかる。


下ネタに対する規制や、コンプラが厳しい社会だ、
そんな時代だ。


それは、下ネタRAPを続けていて、

常に感じていたことだ。

 


僕の実力もあるだろうが、
いまだにフリースタイルダンジョンに出られない理由のひとつは、僕がメディアにあまり出られない理由は、僕が下ネタラッパーだからだと思う。

 

 


でも、
だからといって、ブレる必要はない。

 

 


これが、僕の表現...
いや、応援してくれるペニフレたちも含めた、

僕たちの表現だ。

 

お金が全てではないし、

ペニグッズが全てではないが、

 

お金を出してペニグッズを買って応援してくれる人たちには、ほんとうにありがとうと思っている。


この場を借りて心から顔射したい。

 

 

そして、

ペニグッズを買うかどうか迷っている人たちや

 

ほんとは下ネタが好きだけど、

それをみんなに言えないような状況にある人たちが

 


好きなものを好きと自慢できるような世界に一歩でも近づけるよう

 

 

今日も僕は下ネタで韻を踏むのである。

 

 

 

P.S.

グッズなんか売ってないでCD売れよ、という人たちもいるかもしれない。

そうだな、僕もCD買ってくれよ、と言いたいところだ。 

 

だが、時代は2020年。

時代は変化し続けている。

 

CDを買う習慣がない人や、そもそもCDプレーヤーを

持っていない人たちも沢山いる。

 

わざわざお金を払わなくてもYouTubeなどで音楽が聞けるような時代だ。

 

だからこそ、CD買えよ、アーティストを応援しろよ!と言いたくなる気持ちもわかるし、否定はしない。

 

僕もCDを買って欲しい!!!!!まじで!!!

 

だが、僕はもう少しペニフレたちに寄り添いたい。

無理してCDを買ってもらうことや

せっかくCDを買ってもらっても「未開封のまま」

部屋の片隅でホコリかぶっていくのは不本意だ。

 

ペニステッカー(300円)の1枚でも買って、スマホの裏側にでも貼ってくれたら十分幸せだし、

いただいたお金で良い作品を作ろうと思えるのである。

 

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"下ネタRAP" にこだわる理由

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「ねえ、チンゲってどうやって生えてくるの?」

 

 

小4の頃、父親に質問したことがある。

 

 

 

父はこう答えた。

 

 

 

 

 

 

 

「1本ずつ生えてくるんだよ」

 

 

 

 

なるほど。

 

 

 

1本ずつ生えてくるのか。

 

 

 

そう思うと、急にこわくなった。

 

 

最初の1本が生えてきたとして、

もしその1本が抜けてしまったらどうしよう。

 

 

記念すべき最初の1本目。

人生において、最初で最後の1本目のチンゲだ。

 

 

抜け落ちてしまったら、二度と1本目のチンゲは生えてこない。

 

 

それだけは抜けないよう、
何としても死守しなければならない。

 

 

でも、髪の毛がそうであるように、

毛なんてふとした瞬間に抜け落ちてしまう。

 

 

寝ているときか、歩いているときか、またはトイレに行ったときか、

 

その1本が抜けてしまったらどうしよう

 

そう思うと

こわくてこわくてたまらなくなった。

 

 

恐怖は、さらに恐怖を呼ぶ。

 

 

もし仮に、最初の1本目のチンゲが抜け落ちてしまったら、

もしかすると2本目のチンゲは生えてこないのではないか?

 

 

"1本目のチンゲが抜け落ちると、2本目のチンゲが生えてこない。"

 

 

サザエさんの波平さんの最後の1本の髪の毛。

それを抜いてしまうと、二度と髪の毛が生えてこない... 

 

 

ゆえに、1本目のチンゲが抜け落ちると、2本目のチンゲも生えてこない。

 

 

そんな根拠のない推論をしては、

 

小4の頃の僕は、悩み、苦しみ、夜もなかなか眠れない日が続いた。

 

まだ1本目のチンゲすら生えていないというのに、ね。

 

 

 

 

 

 

ある日のこと。

 

当時小4の頃、通っていた塾で、こんな噂が流れた。

 

 

「同級生のT君は、チンゲが生えているらしい」

 

 

たしかに、T君は、仲良くしていた僕たちのグループ数名のなかで、1人だけ大人びていた。

 

 

僕も含め、周りが声変わりしていない高い声でギャーギャー騒いでるなか、

 

T君というやつは、キリっとした目つきと低い声で
「ふっお前らはガキだな」とささやくようなクールな奴だった。

 

 

T君はちょっと不良っぽいし、

 

ポケットのなかにライターでも隠し持っていそうな雰囲気だったが、

 

人を殴ったりはしないし、声も荒げたりしない。

 

 

だが彼が一言、小さな低い声、短い一言で「ふっお前らは」と言うと、

 

周りのみんなは我にかえったかのように、急に静かになる。

 

 

T君こえー!

 

 

だが、それでも僕たちはT君と一緒に遊んでいたし、
彼は皆から愛されていた。

 

 

そして、そんT君に、
チンゲが生えているという噂が流れたとき、

 

たしかに彼ならチンゲが生えていてもおかしくないな、と周りの人間は納得したのである。

 

 

当時小4。

 

なんとなく当時の僕は、チンゲは小6の後半ぐらいで生えることを知っていた。

 

当然、小4の僕たちにはチンゲが生えていない。


けれども、きっとT君には...

 


T君にはチンゲが生えてるのだろうか?

 


チンゲが生えてくるってどんな感じなんだろう。

 

そう思うと、夜も寝られなくなった。

 

 

 

 

 

 

ある日。

 

 

僕はとうとう、

 

 

T君に切り出した。

 

 

「T君、チンゲ生えてるの?」

 

 

そう聞くと、

ふだんクールで微動だにしないT君が、

一瞬、僕から目をそらした。

 

 

そして、ほんの少しだけ間を空けて、

T君はクールにこう答えたのだ。

 

「No.」

 

ノーってなんだよ、

その答え方、

どこまでクールなんだこの男は、

と思った。

 

 

それから塾に行って彼に会うたび、

僕は同じ質問を繰り返した。

 


その度に彼は、ノーと言った。

 

 


何度同じ質問をしても、T君の答えは変わらず、ノーだった。

 

 

それから1ヶ月も経たぬうちに、

「T君にチンゲが生えてるかどうか」なんて話は

どちらでもいい話題になり、


そんな話題を口に出す人はいなくなった。

 


T君のチンゲのことよりも、

塾のクラスのマドンナ的存在の女の子の話だとか、

好きな子の話で盛り上がるようになった。

 


そして、当然のことながら、小学生ながらに、

まだ見たことのないあそこについて

妄想と股間を膨らませては、
仲間たちとお喋りを楽しんでいた。

 


そんなときにもT君は、誰よりも性に詳しくて、
僕たちの知らない最先端の性の知識を、
クールに披露してくれた。

 

 

そんな日々が、続いた。

 

 


小4のときに出会ったT君や仲間たちとは、

小5になっても小6になっても仲良しで、

いつも一緒に帰ったり、

休み時間にみんなでふざけたりしていた。

 

 

 

 

 

 

 

時は流れ、小6の、2月下旬。

 

 

 

 


まもなく塾を卒業する時期なこと。

 

 


マンを辞して、

 

 

 

 

 

僕に、

 

 

 

 

 

 

 

 

チンゲが生えた。


父親の発言に反して、

1本ずつ生えるなんてことはなく、

 

 

 

 

 

よくみると、


産毛のように細かくてやわらかい毛が、

 

うっすらと沢山生えていた。

 

 

 

 


あと数回で塾を卒業。

 

そんなタイミングの塾の帰り道。
T君と2人で帰ったとき。

 

 


T君に、僕にチンゲが生えた報告をした。

 


T君は、ふーん、そうなんだ、とクールに答えた。

 

 

僕は、あっ、そうだ、と思いつき、

 
「そういえば、T君っていつからチンゲ生えてた?」

 

と聞くと、


T君は、珍しく笑顔で「小4かな?」と答えた。

 

 


なんだ、やっぱりそうだったのか。

 


あの日の「ノー」は、T君なりの、照れだったようだ。

 


卒業を前にして、

T君とまた1歩、心の距離が縮まった気がした。

 

 

僕は続けてT君に質問した。


「ねえ、

 

 

 

 

セイシって、

 

 

 

どうやったら出るの?」

 

 

 


僕の質問に、

T君は子供のように笑いながら、

丁寧に答えてくれた。

 

 

 

塾の帰り道に、T君と2人で帰ったのは

その日が最後だった。

 

 

 

 

 

 

その晩、僕は初めての射精を経験した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小学生時代。
あれからまもなく20年が経つ。

 


今思えば、毎日ほんとうにくだらないやりとりをしていたあの頃。

 

仲間にチンゲが生えてるか生えてないか、そんなくだらないことが気になってたあの頃。

 

ほんとにほんとにくだらないのだけど、

 


僕にとってはあの頃が

懐かしくて

輝かしくて
あの頃の友達や自分が

愛おしくて愛おしくて

仕方がないのである。

 

 


思えばあの日を共に過ごした仲間たちは、

僕の人生で、初めてペニフレ(ペニス・フレンド)と呼びうる仲間たちだったのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 


以上が、僕が今でも下ネタRAPにこだわる理由、

 

 


少なくとも

 

 


数あるたくさんの理由のなかのひとつなのである。

エゴサーチに関して

f:id:penisyuma:20200129235927j:image

 

Twitterでこんなツイートをみつけた。

 

 

 

 

 

 

www ゆうまに "いいね!" されたわwww
www 絶対エゴサしてるやろwwww

 

 

 

ある日「エゴサしてたら」そんなツイートを発見した。

 

 

 

 

 

 

 


は???

 

 

 

 

 

 

 

 

 


は?????

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この、ばかチンが!

 

 

 

 

僕が?

 

 

 

 

エゴサしてる?

 

 

 

 

 

 

 

 

そりゃもう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エゴサしてるに決まってるだろ!!

 

 

 

 

 

僕はエゴサするペニスだ。

 

 

 

 

 


ペニフレ(ペニス・フレンド)のみんなには
申し訳ないが

 

 

 


僕は誰よりも僕のファンだし

 

 

 

 


僕のペニフレだぜ?

 

 

 

 

 

自分のことが好きで好きで好きでしょーがない。

 

 

 

 


好きすぎて

 

 

 

 


自分とセックスしたいぐらいだ。

 

 

 

 


(っていうか、しまくってる。

 

 

童貞の卒業相手は僕の右手だった。

 

 

 

今でも右手は恋人。

 

 

そして左手は愛人だ)

 

 

 

 


僕は誰よりも僕のファンだし

僕のペニフレだ。

 

 

 

戦極MCバトルに出たあとも

 

MRJに出たあとも

 

凱旋MCバトルに出たあとも

 

 

 

 

はやくゆうまのバトル動画がUPされないか
毎日自分でYouTubeチャンネルをチェックしてるし

 

 

 

世界中のどこかで誰かが、
ゆうまについて何かコメントしていてくれてないかと、
Twitter, YouTubeで自分の名前を検索。

 

 

 

 

2ちゃんねるはおろか

 

 

 

 

 

 

 


さらには君のアナルの奥まで
サーチをするほどだ。

 

 

 

 

 

 


SKRYUくんに即して言うなら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当ててくれペニにサーチライト!

 

 

 

 


だぜ?

 

 

 

 

 

 

 

 

だから、

 

 

 


みんなつぶやけ。

 

 

 

 


#ペニフレ

 

 

 

 


でつぶやけよ!

 

 

 

 


フォローしてくれチンスタグラム!
@yuma_k_0712

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


なんて。

 

 

 

 

 

なんてな。

 

 

 

 

 


...なんていってみたものの

 

 

 

 

僕は、陽キャぶったところで

 

 

 

 

 

誰かがYouTubeのコメントで言ってた通り、

 

 

 

僕は、

 

 

ゆうまは

 

 

 

インキャなのだ。

 

 


14年前、ラップを始めた当初の僕のキャッチコピーは

 

 

 

 

「高校のホームルームで手を挙げられない引っ込み思案だった僕が手を挙げた。僕のRAPを聞いてそんな人が増えますように」

 

 

 

 

 

そんな感じだった。

 

 

 

 


ほんとは目立ちたがりなのに
それができなくて

 

 

高校時代は引っ込み思案で目立たない..

 

 


そんなサブキャラだった高校時代。

 

 

 

 

 

そんな自分がイヤでイヤで...

 

 

 

 

 

だから、RAPを始めたんだ(UMB2006東京予選)。

 

 

 

そして

 

2020年現在、いま。

 

 

 

 


エゴサすると、

 

 

 

 

「ゆうまは自分の下ネタスタイル貫いている。
だから格好良い!」

 

 

などとよく書かれている。

 

 

 

嬉しい。有難う。

 

 


そんなことを言ってくれる君は僕のペニフレだ。

 

 


でも、ごめんな。

 

 

 

僕は自分を貫いてるように見えるかもしれないけど、

 

 

ほんとはみんなの意見がちょっと気になるし、

 

 

いや、恐ろしくみんなの意見が気になるし、

 

 

エゴサもするし、

 

YouTubeコメントも全部読んでるよ。

 

褒められることもあるけど、

 


悔しくなったりすることもすごく多くて


クソ!このままでやってられるかって思って

 

 

 

 

 

だから

そうして、リリックを書くんだ。

 

 

 

"ゆうまは、誰に何を言われたってRAPのスタイルを変えない芯のあるやつ"

 

そう見えるかもしれない。

 

 

確かに、誰に何を言われたってペニスタイルは変わらないと思う。

 

 


でも、僕はそんなに強い人間ではないよ。

 

 

 

"何を言われても自分を変えない" のでなはくて

 


みんなが何かをコメントしてくれてるからこそ
自分のスタイルを変えずにいられるのかも。

 

 


例えばエゴサして、

 

 

ペニフレに褒められれば、

 

褒めてくれる人がいて嬉しい!絶対俺はお前の自慢になるよ!このまま頑張ろう。って思ったり。

 

 

 

 

アンチにDisられれば、

 

ふざけんな負けてたまるかこのアナル野郎め!

絶対いつか俺のペニフレにしてやるからなって、悔しさをバネにして頑張ろうって思ったり。

 

 


だから言いたい。

 

 


ありきたりだけど、

 


ペニフレのみんなにも

アンチやヘイターのみんなにも

 

僕は

 



 


心から

 

 

 

 

 

 

 

 


顔射したいです。

 

 

 

 

 

 

 

 


エゴサするペニスより。

 

 

 

 

 

 

 

 

オチンチン。

 

 

 

P.S.

 

この記事を書いた今日も

エゴサーチすると思う。

 

 

たぶんこのブログに関して

何かを書いてくれてるペニフレとアンチを探しに。

ゆうまが戦極20章に出るということ

「あんなキモいやつを出すぐらいなら、俺を出してくださいよ」

 

僕が戦極17章本戦に出場が決まったときに、

某有名MCは、Twitterにそう書いた。

 

「ゆうまが選ばれたことだけは許さないからな」

 

別の場面でも知らない誰かがそう言っていた。

 

今だから言える。

そんな言葉の一つひとつに、ニヤつきながらも、凄く胸が痛んだ。

 

ふざけんなよ。

絶対見返してやるからな。

 

戦極17章が決まってからの80日間、

朝から晩まで戦極のことだけを考え、

猛特訓した。

 

そうして挑んだ本番。

 

結果は、1回戦でHARDYに負けた。

 

何で俺が負けた?

絶対俺の方が盛り上げてたじゃん!

 

俺が下ネタだからか?

 

でもみんな俺の下ネタに死ぬほど盛り上がってたじゃん!

 

あの判定はおかしい!裏切られた!

 

悔しい気持ちを胸に抱え、

絶対リベンジしてやるって気持ちで、

その後の5ヶ月間練習しまくり、

戦極"18章"の予選にのぞんだ

 

その結果、予選でのTakuya IDEくんとの試合は、その日いちばんのベストバウトだと言われた。

 

ぶちかまして、勝った。

 

ラジオでもその試合が流れて、ZEEBRAさんにもお褒めの言葉をいただいた。

 

これは戦極18章本戦決定だろ!

確信した。

 

結果、僕は選ばれず、Takuya IDEくんだけが本戦出場を決めた。

 

なんでぶちかまして勝った方が選ばれず負けた方が選ばれるんだよ!

 

しかも、その日は、もともと

「"ベスト16に残ったひと"のなかから、

本戦出場者を優秀枠で選ぶ」というルールだった。

 

それなのに、ベスト16に残った僕は選ばられず、ベスト32で負けているTakuyaくんが選ばれた。  

 

主催は、彼を選ぶために、わざわざルールを変えたのだ。

 

おかしいだろ。

 

Takuyaくんがテレビに出ている芸能人だからか?

 

(一応書いておくが、Takuyaくんには何の恨みもない。

彼だって芸能界という荒波のなかで戦ってきた人間。

素晴らしい楽曲や演技に魂を込めてきた姿、リスペクトしている。

僕は彼ではなく、主催に怒っていたのだ。)

 

戦極のMC正社員さんに、これはおかしいと言ったら

 

「ごめんゆうま、世論に負けた」

 

と言われた。

 

 

そっか。

俺がどんなにぶちかましてても、

下ネタの俺を選ぶとみんなから不満が出るもんね。

 

正社員さん叩かれちゃうもんね。

 

でも、そのとき思った。

 

世論に負けるようなヒップホップなんてあっちゃいけない。

 

自分にはまだ、やらなきゃいけないことがある。

 

 

自分にできるのは、世論に負けずに貫くことだけた。

 

馬鹿で思考停止した世論なんて、こっちが貫いて結果出せば、そのうち掌を返してついてくるってもんだ。

 

 

そして

 

 

あれから1年後。

今年の7月。

 

奇しくも、戦極20章の予選でまたもTakuya IDEくんとバトルすることになった。

 

1年ぶりにステージで彼と対面し、

彼が握手をしてくれたとき、

 

なんだか昔の仲間に会ったような気分だった。

 

そのバトルは、昔の仲間との会話のようだった。

 

バトルが終わったあとの彼の表情と、

お客さんの表情は、

この1年間、肩ひじをはっていた自分に、

「お疲れ様、よくがんばったね」と言ってくれているようだった(絶対そんなことないけど)。

 

 

まあ、こうして、先日、

正社員さんから連絡があり、予選の優秀枠として

戦極20章の本戦出場権をいただいた。

 

僕はそれを受けて、

 

選んでいただき、ありがとうございます。

9月15日、記念すべき20回目、必ず良い試合にして貢献できるよう、努めます、と答えた。

 

 

 

 

「あんなキモい奴を出すぐらいなら、俺を出してくださいよ」

「ゆうまが選ばれたことだけは、絶対に許さないからな」

 

今にもそんな声が聞こえてきそうだ。

 

 

 

みていろ。

必ず見返してやるからな。

 

 

 

 

追記:

ご本人にもお伝えしたが、僕は戦極MCバトルにも、MC正社員さんにも恩があるし、感謝の気持ちを忘れたことは一度もない。

正社員さんがいなかったら僕がこんなに大きな舞台で活躍できることもなかったし、こんなに沢山の人に自分を知ってもらうこともできなかったと思う。

8-9年前の当時、ガラガラだった"戦慄MCバトル"が、こんなに大きな"戦極"になるとは誰が想像できただろうか。

正社員さんの血のにじむような努力がなければ絶対に無理だっただろう。

 

だが、それとこれとは別の問題だ。

先に書いた1年前の"戦極18章"のTakuyaくんの件、あれは、おかしかった。

 

あの時代を共にしたからこそ、僕はおかしいことはおかしいと言わなきゃいけない、と思った。

 

正社員さんとの信頼関係を信じ(こういう言い方をしたらあの人は笑って僕をいじるかもしれない笑)、1年前、意見させていただいた。

でもきっと正社員さんも、いろんな人からいろんなところでいろんな批判意見を言われてるんだと思う。

大企業の意地悪な社長であれば、そんな批判意見に耳を傾けることなんてほとんどないだろう。

でも正社員さんは、これだけ戦極が大きくなっても、みんなの意見に耳を傾けてくれる。

すごいな、と思うし、感謝しています。 

1年前のこの話をいつまでも引きずるのも、今回で最後にします。

 

追記2:

今回、僕を選んだことで、正社員さん、いろんな人からいろんなこと言われるんだろうな。

それをわかって選んでくださったことを感謝します。絶対ぶちかまします。

 

追記3:

以下は、決して正社員さんへの怒りではない。

でも、まだ腑に落ちていないことがある。

話をひっくり返すようだが、正直、

今回戦極20章に選ばれるべき人間は僕以外に沢山いたはずだ。

彼らが選ばれず、僕が選ばれたのはおかしいと思ってる。

特に、戦極スパーリングをはじめ、その他予選でぶちかましていた人はもっともっとたくさんいた。

リスペクトするあの人や、大好きな彼や、あいつやあいつやあいつを差し置いて自分が選ばれてしまったこと。

僕よりもRAPがうまくて僕との練習にもわざわざ付き合ってくれた彼は、今回予選でぶちかましたが選ばれなかった。

僕より彼が選ばれるべきだったかもしれない。

 

おかしい。こんなはずはない。

 

この事実は、ものすごく重い。

 

だが、決まってしまったことをおかしいおかしいと言ったところで、何も変わらない。

 

なあ俺よ、そんなことをくよくよと悩んでる暇があったら、1秒でも長く練習したらどうだ?

 

プレッシャーを受け止め、彼らにもきちんと顔向けできるよう、自分にできることをするしかないし、それがいちばんの誠意だと思っている。