ゆうま「ペニ日記」

韻を踏むペニスによるLove & Penisと性教育。

ゆうまが戦極20章に出るということ

「あんなキモいやつを出すぐらいなら、俺を出してくださいよ」

 

僕が戦極17章本戦に出場が決まったときに、

某有名MCは、Twitterにそう書いた。

 

「ゆうまが選ばれたことだけは許さないからな」

 

別の場面でも知らない誰かがそう言っていた。

 

今だから言える。

そんな言葉の一つひとつに、ニヤつきながらも、凄く胸が痛んだ。

 

ふざけんなよ。

絶対見返してやるからな。

 

戦極17章が決まってからの80日間、

朝から晩まで戦極のことだけを考え、

猛特訓した。

 

そうして挑んだ本番。

 

結果は、1回戦でHARDYに負けた。

 

何で俺が負けた?

絶対俺の方が盛り上げてたじゃん!

 

俺が下ネタだからか?

 

でもみんな俺の下ネタに死ぬほど盛り上がってたじゃん!

 

あの判定はおかしい!裏切られた!

 

悔しい気持ちを胸に抱え、

絶対リベンジしてやるって気持ちで、

その後の5ヶ月間練習しまくり、

戦極"18章"の予選にのぞんだ

 

その結果、予選でのTakuya IDEくんとの試合は、その日いちばんのベストバウトだと言われた。

 

ぶちかまして、勝った。

 

ラジオでもその試合が流れて、ZEEBRAさんにもお褒めの言葉をいただいた。

 

これは戦極18章本戦決定だろ!

確信した。

 

結果、僕は選ばれず、Takuya IDEくんだけが本戦出場を決めた。

 

なんでぶちかまして勝った方が選ばれず負けた方が選ばれるんだよ!

 

しかも、その日は、もともと

「"ベスト16に残ったひと"のなかから、

本戦出場者を優秀枠で選ぶ」というルールだった。

 

それなのに、ベスト16に残った僕は選ばられず、ベスト32で負けているTakuyaくんが選ばれた。  

 

主催は、彼を選ぶために、わざわざルールを変えたのだ。

 

おかしいだろ。

 

Takuyaくんがテレビに出ている芸能人だからか?

 

(一応書いておくが、Takuyaくんには何の恨みもない。

彼だって芸能界という荒波のなかで戦ってきた人間。

素晴らしい楽曲や演技に魂を込めてきた姿、リスペクトしている。

僕は彼ではなく、主催に怒っていたのだ。)

 

戦極のMC正社員さんに、これはおかしいと言ったら

 

「ごめんゆうま、世論に負けた」

 

と言われた。

 

 

そっか。

俺がどんなにぶちかましてても、

下ネタの俺を選ぶとみんなから不満が出るもんね。

 

正社員さん叩かれちゃうもんね。

 

でも、そのとき思った。

 

世論に負けるようなヒップホップなんてあっちゃいけない。

 

自分にはまだ、やらなきゃいけないことがある。

 

 

自分にできるのは、世論に負けずに貫くことだけた。

 

馬鹿で思考停止した世論なんて、こっちが貫いて結果出せば、そのうち掌を返してついてくるってもんだ。

 

 

そして

 

 

あれから1年後。

今年の7月。

 

奇しくも、戦極20章の予選でまたもTakuya IDEくんとバトルすることになった。

 

1年ぶりにステージで彼と対面し、

彼が握手をしてくれたとき、

 

なんだか昔の仲間に会ったような気分だった。

 

そのバトルは、昔の仲間との会話のようだった。

 

バトルが終わったあとの彼の表情と、

お客さんの表情は、

この1年間、肩ひじをはっていた自分に、

「お疲れ様、よくがんばったね」と言ってくれているようだった(絶対そんなことないけど)。

 

 

まあ、こうして、先日、

正社員さんから連絡があり、予選の優秀枠として

戦極20章の本戦出場権をいただいた。

 

僕はそれを受けて、

 

選んでいただき、ありがとうございます。

9月15日、記念すべき20回目、必ず良い試合にして貢献できるよう、努めます、と答えた。

 

 

 

 

「あんなキモい奴を出すぐらいなら、俺を出してくださいよ」

「ゆうまが選ばれたことだけは、絶対に許さないからな」

 

今にもそんな声が聞こえてきそうだ。

 

 

 

みていろ。

必ず見返してやるからな。

 

 

 

 

追記:

ご本人にもお伝えしたが、僕は戦極MCバトルにも、MC正社員さんにも恩があるし、感謝の気持ちを忘れたことは一度もない。

正社員さんがいなかったら僕がこんなに大きな舞台で活躍できることもなかったし、こんなに沢山の人に自分を知ってもらうこともできなかったと思う。

8-9年前の当時、ガラガラだった"戦慄MCバトル"が、こんなに大きな"戦極"になるとは誰が想像できただろうか。

正社員さんの血のにじむような努力がなければ絶対に無理だっただろう。

 

だが、それとこれとは別の問題だ。

先に書いた1年前の"戦極18章"のTakuyaくんの件、あれは、おかしかった。

 

あの時代を共にしたからこそ、僕はおかしいことはおかしいと言わなきゃいけない、と思った。

 

正社員さんとの信頼関係を信じ(こういう言い方をしたらあの人は笑って僕をいじるかもしれない笑)、1年前、意見させていただいた。

でもきっと正社員さんも、いろんな人からいろんなところでいろんな批判意見を言われてるんだと思う。

大企業の意地悪な社長であれば、そんな批判意見に耳を傾けることなんてほとんどないだろう。

でも正社員さんは、これだけ戦極が大きくなっても、みんなの意見に耳を傾けてくれる。

すごいな、と思うし、感謝しています。 

1年前のこの話をいつまでも引きずるのも、今回で最後にします。

 

追記2:

今回、僕を選んだことで、正社員さん、いろんな人からいろんなこと言われるんだろうな。

それをわかって選んでくださったことを感謝します。絶対ぶちかまします。

 

追記3:

以下は、決して正社員さんへの怒りではない。

でも、まだ腑に落ちていないことがある。

話をひっくり返すようだが、正直、

今回戦極20章に選ばれるべき人間は僕以外に沢山いたはずだ。

彼らが選ばれず、僕が選ばれたのはおかしいと思ってる。

特に、戦極スパーリングをはじめ、その他予選でぶちかましていた人はもっともっとたくさんいた。

リスペクトするあの人や、大好きな彼や、あいつやあいつやあいつを差し置いて自分が選ばれてしまったこと。

僕よりもRAPがうまくて僕との練習にもわざわざ付き合ってくれた彼は、今回予選でぶちかましたが選ばれなかった。

僕より彼が選ばれるべきだったかもしれない。

 

おかしい。こんなはずはない。

 

この事実は、ものすごく重い。

 

だが、決まってしまったことをおかしいおかしいと言ったところで、何も変わらない。

 

なあ俺よ、そんなことをくよくよと悩んでる暇があったら、1秒でも長く練習したらどうだ?

 

プレッシャーを受け止め、彼らにもきちんと顔向けできるよう、自分にできることをするしかないし、それがいちばんの誠意だと思っている。